人害は百害あって一利なし
実際に年史編纂を始めてみると、その性格上筒単にはできないことが多いことに気づきます。そのベースとなる資料や情報をまとめあげるには、大変な手間と労力を要するからです。
そのため、社内から複数の専属担当者を出して編纂委員会を組織し、作業を分担して実務を推進していくわけですが、その際無闇矢鱈に人を集めるよりも、できるだけ編纂推進には若手を投入することをおすすめします。
組織論の見地に立てば、将来の屋台骨を背負うべき若手社員を史観構築の場に参加させることが、人材戦略上の有効な布石となるからです。会社の歴史に造詣の深いベテランやOBの方々には、貴重な情報源として取材の際にご協力いただくこととして、活力のある編纂委員会を作ること、この賢明な一策をお忘れなく。
けふのひと言
「理想の運営」
●4~5名による各部選抜の課長か係長クラスの構成
●委員長に決定権を持つ役員(トップとのパイプが太く、全体を見渡せる人)
●事務局担当として常に社内にいる人(女性事務職など。編集専任ならさらに理想的)