ニュース記事などから周年の取り組みをいくつかご紹介いたします。今回は5件。まずは現代日本の魅力を集めるキャンペーンから。
日本の魅力アーカイブ?
藤田観光創立60周年記念のプレゼントキャンペーン。日本の隠れた魅力を画像や動画で投稿してもらい、共感クリック数が多かった方に「夢の60時間」が進呈されるというもの。投稿された作品は冊子にもなるそうです。現代の日本の魅力アーカイブとも言えますね?
⇒ 小田原箱根経済新聞
70周年が戦後への分かれ目
今年は戦後70年。周年でも、戦前・戦中から続いているのか、戦後に始まったのか、70周年を基点にして考えられるので、今年はわかりやすいですね。
さて、そんな70周年の取り組み。今年の11月に「終戦後復活落語70周年記念・落語会」が開催されるとの発表がありました。終戦3カ月後に大阪で落語会が開かれてから70年。戦後の大変な時期に上方落語の再興に取り組まれた功績を称えての開催だそうです。
⇒ デイリースポーツ online
しかしその後、昭和20年代に大看板の落語家が相次いで亡くなり、上方落語は滅亡の危機に瀕したようです。『上方落語の戦後史』という書籍、読んでみたいですね。
⇒ 岩波書店
70周年をもう一つ
東急東横線の武蔵小杉駅開業70周年を記念して記念入場券が発売されました。開業は1945年の6月16日。終戦前のこの時期を考えると、どういった状況での開業だったのか気になります。
⇒ PR TIMES
戦前のものがウェブ上で読めます
これは100周年なので戦前の話。北アルプス・上高地の景勝地「大正池」の出現から100周年なんだそうです。焼岳の噴火で梓川が堰き止められてできたとのこと。
その100周年を記念して、大正7(1918)年発行の『日本噴火志』という震災予防調査会報告をもとに、大正池の歴史を読み解く講座が開かれました。
⇒ 中日新聞(CHUNICHI Web)
この『日本噴火志』の該当部分ですが、学術機関リポジトリポータルJAIROで探すと、ありました。原文が読めますね。
⇒ JAIRO : Japanese Institutional Repositories Online
こちらもウェブ上で読めます
『曙ブレーキグループ85年史』は、ウェブサイトに全ページPDFが掲載されており、ダウンロード可能になっています。周年史を電子ブックで公開されているところもありますが、PDFは出力もしやすく、意外と使い勝手が良いのではないでしょうか。
⇒ 曙ブレーキ工業株式会社
周年史や記念誌を発行される際、できれば、ウェブサイトにPDFを掲載してもらいたいものです。手に入りにくい周年史・記念誌にも容易にアクセスできますし、また、多くの方に読んでもらうこともできますので。