「横尾忠則展 枠と水平線と…グラフィック・ワークを超えて」という展覧会が、神戸・王子公園の横尾忠則現代美術館で9月28日(日)まで開催されていました。圧倒的な数のポスター作品、絵画、装幀本、下絵などまで出品することで、異なる媒体に通底した特徴が浮かび上がり、極彩色のめくるめく横尾忠則ワールドが展開されています。
何年か前に当社で「鴻池運輸130年史」の制作に参加させていただきましたが、横尾忠則氏が装幀を手がけられた貴重な年史でした。今回の展覧会では、函と2分冊の表紙がガラスケースに収まって展示されていました。またシルクスクリーンのポスターも見ることができます。
年史自体は社内にもありますし、何度も手に取って触れていますが、美術館に展示されたものは、年史ではなく装幀本の「作品」として存在していることに興味深さを感じます。こうして見ると社史の装幀はもっと遊んでもいいのかなという気がします。