先日、夏目漱石の「門」の直筆原稿4枚が発見された。小説家の原稿に限らず、古文書等の発見のニュースはときどき耳にする。奈良時代、平安時代といった、日常生活レベルではちょっと想像がつかないレベルの“昔”から、ひょこっと出てきたりするのですね。 紙なんて、朽ちたり燃えたり、なんとなく“あやうい”“はかない”もののイメージだけど、意外としぶとい。一方、消えたり流出したり、と、“永久保存”“劣化しない”はずのデジタルデータの脆さが表出することもしばしば。この紙のしぶとさが、紙好き人間としては実にうれしいのです。個人的な例えではあるが、徳利一本分くらいの肴にはなる話、なのです。
周年倶楽部的に無理矢理結論づけると、「デジタルデータもいいけどさ、紙の資料もやる時は結構やるよ!」ってことなんですね。我田引水かなぁ。
現場の声
2012/6/27
紙は強し
加藤有彦
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加藤有彦
(株)エトレ入社後、企業・自治体・大学のPR誌、広報誌の企画・編集に携わった後、周年史の企画・編集を担当。部署責任者として現在に至る。