社史ってなんだろう?若手編集者から見た社史の世界
社史と聞いて想像するのは、分厚い豪華な装丁…?
歴史の厚みと本の厚み
社史、特に周年史と聞くと、真っ先に思い浮かぶのが豪華なハードカバーの大きな作り、もちろん分厚く、場合によっては箱入り…といったものがイメージされると思います。重厚な作りの本は、本好きならときめくものがありますが、普段本に親しんでいない人なら、本棚の肥やしになってしまうこともしばしば。でも、やっぱりたくさんの人に読んでもらいたい!ということで、さまざまな工夫が凝らされた社史があります。
個性豊かな社史の数々
最近では、社史単独ではなく、デジタル版を同時に収録したり、webページを作るなど、媒体の変化に合わせて周年事業を展開する事も多くみられます。特徴的なところではオーソドックスな「正史」のほかに文庫版やムック本など、普段手に取りやすいものとして「普及版」を作る企業もあります。弊社でも企業の要望に合わせて、さまざまなタイプの社史を制作しています。
経営史の「History」、技術史の「Pioneer」で2冊構成、デザインにもこだわりぬいた
『トッパン・フォームズ50年史』
特色ある商品や技術について企画ページを設け、見やすく、読みやすい社史
『ニッカヰスキー80年史』
正史と資料編の2冊に加え、さらに創業者の言葉や姿を振り返る「文庫版」を収録
『祈りの経営 ダスキンの50年』
マガジンスタイルで個性豊かな企画を展開した
『mister Donut 40th Anniversary』
単なる情報にとどまらず、読まれてこそ生まれる社史の価値。ニーズに合わせて柔軟に変化が必要なのは、企業も社史も変わらないようです。