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アーカイブ探求記⑦~アーキビストとは誰?

アーキビストを実践的に学ぶには、どんなところがあるのでしょうか。

アーカイブの整理原則を実務的にわからないままというわけにもいかないので、どこかで実践的に教えてもらえるようなところはないかと思い調べてみました。まずはアーキビストという資格はどこでどのようにして取れるのか。図書館なら司書資格があって、大学でそのコースを受講し、最後に実習に行けば取得できます。博物館でも同様な形で学芸員という資格があります。アーキビストはどうなのか。アーキビストには図書館や博物館のような資格はありません。日本には今のところアーキビストの国家資格はないのです。

ではどこで勉強すればいいか。まず考えられるのが大学です。学習院大学大学院にはアーカイブズ学専攻というのがあります。ほかいくつかの大学院にもアーカイブを学べるコースがあるようです。いずれも大学院で少なくとも修士まで取得しなければなりません。一応私も京都の私立大学で人文系の大学院修士課程を修了したとはいうものの、また大学院までいって修士論文まで書くなんてとてもできそうにない。まず大学院に入れないでしょう。いくつかの大学にある、社会人むけの司書講習のようなものもなさそうです。

あと国立公文書館と国文学研究資料館にも教育・養成課程があるようですが、これらもレベルが高すぎるようでいけそうにない。大学その他の養成コースもそうですが、もしいけたとしても私が住んでいる関西からでは距離的にもかなり厳しい。調べ足りない部分もあるかもしれませんが、どうも関西に少ない感じがします。アーキビストの実践的教育を受けてみたいという希望はなかなかかなえられそうにありません。

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右田昌彦
Writer 右田昌彦

自社周年史のプロジェクトリーダーとして培った幅広い知識と実務経験を生かし、史資料管理や活用をはじめとする企業アーカイブづくりをサポートする。

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