資料整理の4原則について考えた、前回の続きです。
図書館の整理とアーカイブの整理の違いについて考えるきっかけになった話の続きです。
なぜ私は会社資料を整理するのに、“単位化”などという考え方を持ち出して、資料を細分化してそれぞれ同じ形でファイルしていくという形をとったのでしょう。それはそもそも資料整理の単位がはっきりしないから。図書館の資料というのは、ある意味単位がはっきりしています。それは発行物です。資料の単位をどこからどこまでにしようというようなことで悩むことはあまりありません。
しかしアーカイブの場合、整理の単位をどこまでにするかということでまず悩みます。会社資料を整理する場合でもまず問題になったのはそこです。アーカイブを少し勉強した今では、私の使った“単位化”では4原則が守れず、有効な方法ではないとわかってきました。
アーカイブの考え方は、できるだけ元の形を残しておこうというのが基本にあるように思います。細分化して分類することはできません。ではいったいアーカイブの場合、どうやって整理をつけていくのか。もうここまでくると本を読んでいるだけではわからない。どこかで実践的に学びたいと考えています。