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年史開眼の手引き 其の一~心底本当に年史は必要か?

誠に唐突な物言いで恐縮ですが、本当に年史は必要だとお思いでしょうか。

史観なくて何の己が年史かな

誠に唐突な物言いで恐縮ですが、本当に年史は必要だとお思いでしょうか。何もあなた一人で決断したわけではない、トップの特命で周年史担当に命ぜられた所在なきお気持ちはお察ししますが、実際のところ皆なに喜ばれる記念旅行やパーティの方が、周年にはよほど気が利いているとお思いなのではありませんか。

正直申し上げて、力なく惑う年史が世の中に氾濫するのも困りもので、資源のムダと謗りを受けても仕方がありません。必要に支えられた価値ある年史でない限り、わざわざ苦心して作ることもないでしょう。あるいは担当者であるあなたが、誰よりもその必要を認識した庇護者を自認しているのでなければ・・・・・・。
上司の命で、予算があるから、周年につきものだから作る、というような戦略なき戦術が強いるのは有形無形の消耗だけ。周年史の要不要は、筆頭認識し議論しておくべき大切な主題であることを心してください。

さて、年史担当者たるあなたの煩悩はさておき、たった今からあなたは歴史家となって、歴史の事象と謎を一本の糸に捩り込む考察の旅に出るのです。あなた自身が歴史の創造者になるわけではありませんが、一見煩雑でまるで無関係な事象を並べ替えていくのが歴史家としての仕事であり、その手さばき次第で歴史はいかようにも変化して伝えられていくのだということも知ってください。
すなわち、あなたの史観がすべてを彩る世界。そこでは事実はただ対象であるばかりでなく、魂の表現でもあり、象徴でもあることも徐々に知っていただきたいものです。

けふのひと言 
「周年史と周年誌」

特に意味はないが、史に対して誌と付けばグラフィックな記念誌を意味して使い分ける場合がある。年史担当者の意図が反映される用語である。社内プレゼンの際のキーワードにもなろう。

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周年倶楽部編集部
Writer 周年倶楽部編集部

歴史を辿ることは、新しい道や希望につながる!世の中に新しいムーブメントを生み出す、周年事業やアニバーサリーに関する最新情報を発信。温故知新の価値を日々探求しています。

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