創業にまつわる物語、主力事業の苦節時代、新たな付加価値を創造する新規事業開発秘話など、企業の歴史には、思いもかけないドラマが隠されていることをご存知でしょうか。今回は歴史を振り返る醍醐味について。―――――――
ある企業の周年史に携わることになり、既刊されている社史を振り返っていました。
(10年史、20年史、30年史…と定期的に社史を残される風土の企業だったんですね)
戦中、国策で事業路線の変更を余儀なくされたとき、熟練の技術者がどんな想いを抱いていたか。
苦しい状況を打破するために、企業として決断した事業改革。
その後、生き残りをかけた企業努力のあと。
最も古い10年史が一番熱く、紙面からあふれ出る情熱をひしひしと感じました。
創業からの企業成長を見守った人たちが数多くいた時代だから、描けた社史だと思いました。
もし10年史がなければ、これらドラマのような企業活動を歴史は、どのように語り継がれ、どれほど残っていたのでしょうか。
先代の人たちが築き上げた歴史を現在へ伝えてくれたように、今の出来事を次世代へ受け継いでいく必要があると感じます。
次世代へ受け継ぐツールとして社史を作成することで、正確な歴史を記録するとともに、次の世代へ企業精神を受け継ぐことができるはずです。
この企業とは関わりがない私でも面白いと感じる企業の歴史ですから、現社員の方々にとっては尚更。
企業のドラマを知ることで、きっと自社ファンの社員が増えるのではないでしょうか。